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水マネジメント

water management
流れる水と上下水道施設
約70年にわたる水インフラ事業で培った 豊富な管理経験から運営手法を提案し、 水環境を支えていきます

サービス概要

services
水インフラ施設は地域の生活を支える止めることのできない施設であり、常に安定的な運営が求められます。一方で気候変動や設備の老朽化などにより、これまでとは異なる管理も必要となってきています。当社では、水インフラ施設の運営手法を『水マネジメント』と位置付けており、70年におよぶ事業の中で蓄積してきた技術と膨大な情報を生かして、あらゆる事態にも対応し得る手法を構築しています。

水環境について

about water environment

水の惑星と呼ばれる地球には14億km3の水があるとされていますが、河川や湖沼、地下水など人が使うことのできる水は、そのうちの0.01%程度とされています。また、河川や湖沼の水が汚染されてしまうと、恐ろしい感染症がまん延する原因ともなってしまいます。健全な水循環を創出するために、水インフラ施設を適切に運用することが快適で衛生的な生活につながっています。

environment

水インフラ施設の運営

operation & maintenance

日本には数多くの水インフラ施設が整備されていますが、それらの施設は整備しただけでは機能せず、適切に管理・運用していくことで健全な水循環が創出できます。
当社では全国に約300の管理拠点を設置し、3000人規模の技術スタッフを配置することで、24時間365日休むことなく、全国の水インフラ施設の運転管理に取り組んでいます。

主な業務として、
  • 設備の運転操作や運転状況を監視するオペレーション業務
  • 設備機器の稼働状況や異常の有無を点検して必要な整備を行うメンテナンス業務
  • 運転状況や稼働年数などから設備の更新計画などを検討するアセットマネジメント業務
  • 必要な資材や工事の受発注、見学者対応や施設周辺の清掃活動などの運営管理業務
オペレーション業務
オペレーション業務をしている様子
メンテナンス業務
設備機器のメンテナンス業務をしている様子

また、近年ではカーボンニュートラルなど地球環境に配慮した運転管理が求められています。当社ではこれまで培ってきた技術力と独自開発の管理ツールを駆使して多様なニーズにお応えしています。

operation

WAの技術

our technologies

水再生技術

当社では、下水処理のしくみを水循環に欠かせない”水の再生技術”と位置付けています。全国の様々な下水処理施設を管理する中で培った生物処理ノウハウとIoT技術を融合させることで、水環境の保全と地域に適した水質の管理に取り組んでいます。

設備コンサルティングセンター

水インフラ設備を確認している様子

設備コンサルティングセンターでは、止めることのできない水インフラ施設の安定稼働を実現するため、老朽化の進んだ水インフラ設備の不具合箇所の特定や改善、計画的な設備修繕の提案など、各施設での設備管理における技術力の維持・向上に取り組んでいます。こうした活動を通して独自の設備コンサルティング手法を確立し、健全な水環境の保全と安心・安全な水道水の提供を可能にしています。

危機管理コントロールセンター

コントロールセンターで遠隔対応している様子

本社にある危機管理コントロールセンターでは、24時間365日、WA管理施設の遠方監視・操作を行い、現地の対応をバックアップしています。また、自然災害などの緊急事象が発生した場合は、情報収集と発信の拠点になり、速やかな対応を可能にしています。

危機管理・技術支援センター

全国5カ所に設置している危機管理・技術支援センターでは、高度な専門知識を持った技術者が施設管理に必要な技術指導・支援や業務改善、安全指導などを行っています。オペレーションセンターを中心とした全国の技術スタッフからなる技術者ネットワークの中核として、技術情報やトラブル対応事例などの情報共有にも取り組んでいます。また、本社とオペレーションセンターとの架け橋的な役割を担う重要なポジションも務めています。

社内掲示板「テクろぐ」

事業に関する様々な情報を集約するツールとして社内掲示板『テクろぐ』を設置しています。運転管理や設備に関する情報共有や相談など、全国の技術スタッフの“生の声”を共有できるツールとして活用しています。

technologies

研究開発

research & development

水インフラ施設のDX化

水インフラ施設においても、AIやIoTなどのデジタル技術を活用した『DX(デジタルトランスフォメーション)』の導入による施設運営の高度化や最適化が求められています。当社では、これまでに蓄積してきたビッグデータとAIやIoTなどの最新技術を融合させた独自の管理ツールを開発することで、管理・運営のDX化を進めてまいります。

水質自動制御システム『水再清ロボット®』

従来運転から自動制御に切り替わることで放流水窒素量が低下しているグラフ

水再清ロボット🄬は、過去の運転データとセンサーから得られるリアルタイムの水質情報から、独自の理論に基づき最適な送風量を算出して自動制御することができるシステムです。運転の無駄を省くだけでなく水質の急激な変化にも対応可能なので、放流水質の安定化とエネルギー消費量の抑制などが期待できます。 また、水質や運転状況を遠隔で確認できるため、複数施設の集中管理も可能となります。すでに30カ所を超える施設に導入しており、今後も普及拡大に取り組んでいきます。

AIの活用

過去の水位や水量のデータの時系列変化をAIが学習してデータ解析、水位予測、水量予測をしているイメージ図

少子高齢化に伴い熟練の技術者は減少傾向にあり、そのノウハウの継承が課題とされています。また、水インフラ施設の管理は技術者の知識や経験、技術力に依る部分が大きく、トラブルの予兆の見落としや診断結果の偏りなどの懸念もあります。こうした課題を解決するため、当社ではAIを用いた流入水量の自動予測システムや画像解析に基づく下水処理の状況診断システムの開発を進めています。技術者のノウハウとAIの相乗効果で、より高精度な運転管理を目指しています。

コストパフォーマンスに優れた計装システムの最適化

水位計『レベルレポーター』を核とした計装システムのトータルマネジメントを提案しています。当社の『レベルレポーター』は、設置が容易な投込式の水位計です。小型で耐久性に優れているうえ、低コストでの導入が可能な機器として関連機器もあわせて7000以上の納入実績があります。また、全国の水インフラ施設の管理で培ったノウハウや実作業における課題をもとに、電池で稼働するポータブル式の開発やLoRa、SIGFOXなど無線を活用したインターネット回線不要のシステムなど、実際の運用を見据えた機能改善にも取り組んでいます。
さらに、様々なメーカーの機器を管理してきた経験から、施設の実情に即した機器選定や工事計画など最適な計装システムの設計が可能で、全国ネットワークを駆使した迅速なアフターケアも含めたトータルマネジメントを提供してまいります。

research

産官学の共同研究

academia collaboration

水インフラ施設には、様々な情報や資源が集まってきます。当社では、こうした情報や資源の活用による水事業の新たな可能性を追求するため、産官学による共同研究も推進しています。

病原菌やウイルスなど下水に含まれる情報の分析と活用

ウォルスに関する研究を行っている様子

京都大学との共同研究として、下水から検出される新型コロナウイルスに関する研究を行っています。下水に含まれる病原菌やウイルスに関する情報を収集・分析し、下水の持つ情報の活用に向けて様々な検証を進めています。

下水を活用した燃料作物の多層栽培

下水を活用した燃料作物の多層栽培を行っている様子

近畿大学ならびに日本下水道事業団との共同研究として、下水を液肥として活用したサツマイモの多層栽培や、サツマイモ栽培への下水熱の有効利用、サツマイモと汚泥の混合処理による消化ガス発電の発電量増加など、エネルギー回収に関する調査なども行っています。

academia

海外事業

foreign operation
海外の事業者との集合写真

日本国内で様々な水インフラ事業に携わってきた知見を生かし、アジアの開発途上国を中心とする海外事業も展開しています。具体的には、水インフラ施設のオペレーション(運転管理)やメンテナンス(設備管理)のコンサルタントとして、施設整備後の管理体制の構築や必要な業務の抽出、オペレーションやメンテナンスに要するコストの算出などを担っています。また、JICA(独立行政法人国際協力機構)が実施する水インフラ施設に関するODA(政府開発援助)への技術協力など、海外における支援業務も行っています。

foreign
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